農村の 1 小学校について(沖縄における学童の栄養調査 VI)(家政学科)
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概要
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1.1967年11月に献立調査, 同年12月に食餌調査, 身体計測・身体症候調査を東風平小学校の満9才から満11才の男女学童について実施した。2.献立調査の結果, 朝食は飯と汁物とおかずの型が多く, 夕食は飯と汁物が多い傾向がみられた。又, 献立の内容では, 汁物では味噌汁がよく食され, 汁物の約85%を占めていた。おかずは炒めものが多く, おかずの52%も占めていた。おやつの内容は小麦粉製品なかでもパンがよくとられていた。3.食餌調査の結果, 栄養別摂状況は脂質とビタミンは充分摂取されていて100%を越すが, その他の, 熱量, 蛋白質, カルシウム, 鉄は不足していた。食品群別摂取状況では, 充分摂取された食品群は一つもない。50%以下の摂取率になっている食品群は, 果物類, 乳類, 豆類, 砂糖類, 卵類, 淡色野菜類である。女子では更に, 魚肉類, 獣鳥肉類, 緑黄色野菜も加わり, 食品総摂取量が男女とも, 摂取めやすに対し52%と低値であった。栄養比率では動蛋比が40%前後であった。栄養素比率では熱量源の第1位が穀類, 蛋白質源も穀類, 脂質源は肉類, カルシウム源は乳類, ビタミンA源はミルク(A強化), ビタミンB_1源は穀類(パンにB_1強化), ビタミンB_2は乳類, ビタミンC源は乳類(C強化)となっていた。蛋白価は男子が80,女子が77であった。又, 一日の栄養素摂取取に対する。学校給食からの栄養素摂取量を比率でみた場合, カルシウム, ビタミンA, ビタミンB_1,ビタミンB_2は50%以上を占めていた。学校給食の給与量に対する摂取率をみると, パンは70%前後, ミルクは84∿97%, おかずは89∿100%であった。4.身体計測・身体症候調査の結果, 体位においては男子の発育は良好で, 全琉の体位に比して優れているが, 女子は僅かならが劣っている。身体症候発現率の有症者は調査人員の約1/4を占め, 特に毛孔性角化症が著明に多く, 他の有症率は少い。性別では男子が有症者が多い傾向であった。準都市地域学童との体位身体症候発現率の差異をみると男子では身長, 体重ともにまさっているが女子ではやゝ劣った傾向がみられた。
- 1969-10-01
著者
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