琉球大学女子学生の体型について(家政学科)
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概要
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本研究は沖縄の成人女子体形を日本全国の体形標準寸法と照らし, 一般的特殊性および健康管理の観点からその特色を解釈することを目的とした。その方法として衣服寸法および健康管理に関連のある身体各部位, 長育, 幅育, 周育など30項目について1960年から1967年までの8年間に亘って集計整理した。今回は計測値の集計のみにとどめた。1)対象, 調査の対象は大学3∿4年次にしたため, 年令も19才∿24才までに限られるが, 出生地は全琉にわたっているので全琉的傾向を見ることが出来た。2)長育, 幅育, 周育では年度, 年令別に見ても差異がみられなかった。3)身体指数については身長に対する体重および坐高の相関はほぼ平均値に近い0.56で, 胸囲は年度によって上下が見られ低目(0.37)のようである。4)九州の例では北部より南部が長育でわずかにおとり, 幅育での変化は見られない。沖縄をこれに比較して見ると, 九州の南部よりも身長がわずかに低く, 幅育ではほとんど差が見られなかった。背肩巾と胸巾と胴巾の関係は服飾のデザインの上で最も大切な点である。従って今後は他の項目を加えてプロポーションの特色をとらえ, 人体美学の基礎資料及び健康管理上の体型の基準をそれぞれの立場から研究して行き度い。
- 1968-10-01
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