カトレイトニア組織の低温保蔵とその長期化に及ぼす蔗糖およびココヤシ液の影響(農学科)
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概要
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ランのPLB組織を, ジャームプラズムのひとつとして長期保蔵に利用できないかと考え, 同組織の低温下における保蔵法を検討した。実験材料には, 茎頂組織培養法によって増殖したカトレイトニアRosy JewelのPLB組織を用いた。4∿5℃の冷蔵庫内にいくつかの培養条件を組合わせてPLB組織を保蔵し, その後通常の培養条件下に戻して生存率を検討した。得られた結果は次のとおりである。1.カトレイトニアは耐寒性をもたない熱帯性植物であるにもかかわらず, そのPLB組織は, 4∿5℃の低温下で4週間の保蔵に耐えられることが示された。2.PLB組織はカンテン上に置床されることより, 液体培地に沈められる条件が適しており, それぞれCW添加により生存期間が若干延長されることが認められた。3.Vacin-Went培地にCW150ml/l, 蔗糖20g/lの添加した培地において, 50%以上の生存率が維持される限度は7週間であった。4.上述の生存期間は, 蔗糖100g/lが添加されることにより15週まで延長されることが確認された。
- 琉球大学の論文
- 1986-12-05
著者
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