沖縄における切り花用デンドロビウムの発育と品種生態(生物生産学科)
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概要
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切り花用として栽培されるデンドロビウムを対象に,沖縄の亜熱帯気象条件下における発育生態を品種間差異を含めて調査検討した。供試した品種は主として沖縄で栽培されているもののおよそ19品種で,萌芽から開花に至る生長サイクルの動きと,栄養生長および開花に関する諸形質を比較することの両面から検討した。得られた結果の概要は次のとおりである。1. 冬季に低温となる亜熱帯気候下においては,萌芽期が春季に集中し,夏季に栄養生長が行われ,その結果開花が秋期に集中することとなり,このような生長サイクルの動きは環境温度の面から必然的である。2. その中で,生長の開始となる萌芽時期は品種によって異なり,また栄養生長に要する期間にもかなりの品種間差があり,とくにPramotは早生性を有する点で特異的であった。3. 茎長,葉数などの栄養生長に関する形質,開花本数,花序長,輪数などの開花に関する形質の,それぞれにも品種間差があり,とくにWaipahu Pinkは茎長が長く開花本数が多い点で目立った。
- 琉球大学の論文
- 1991-12-04
著者
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