Cerato-Phalae 系デンドロビウムの発育に及ぼす温度の影響(生物生産学科)
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概要
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切り花用として栽培されるCerato-Phalae系デンドロビウムの,発育に及ぼす温度の組み合わせの影響を,人口気象室を使用して比較検討した。供試材料はD.Pramotの開花3年生株で,日中温度20,25,30,35℃に5度差の夜温を組み合わせた中で開花まで追跡調査したものと,冬季における萌芽への温度の影響を検討した2つのグループの実験を実施した。得られた結果の概要は次のとうりである。1. 35-30℃の温度条件は発根が早く生長の進行も早いが,最終の茎長は20%ほど短く,高芽の発生もあって栄養成長には不適であり,また花径が小さく淡色となって開花にも不適であった。2. 20-15℃区は生育が大幅に遅れ,茎長も30%ほど短くて栄養成長に不適であった。3. 30-25,25-20℃区は後者で開花がかなり遅れることとなったが,総じて栄養成長,開花の両面で良好であった。4. 冬季における休眠芽の動きは15-10℃では全く起こらず,30-25℃では直ちに萌芽を開花した。このグループのデンドロビウムの開花の季節性は,冬季の低温に起因することで,基本的には休眠性を持たない植物であることが確認された。
- 1992-12-01
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