イネ出穂期の遺伝に関する一実験(農学科)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イネ出穂期の遺伝ならびに稔性回復遺伝子, Rƒ_1および第7染色体を含む5種の転座点と出穂期との連鎖研究を行った。1. 供試相互転座系統はいずれも第7染色体に座乗する主働的な早生遺伝子を持つことが示唆された。2. RT7-8a, RT7-8bおよびRT7-9の3相互転座系統は晩生旭に由来する系統であることから, 晩生旭は第7染色体に座位する早生遺伝子を保持していると結論した。3. 感光性の日本イネ品種が幼穂形成し得る自然日長条件での実験で, 出穂期の分離が生じたこと, ならびに早生形質が優性であったことから, 本早生遺伝子は基本栄養生長性遺伝子であると推定された。4. 第7染色体に座乗する出穂期遺伝子に関する報告がないことから, 本早生遺伝子は新しい出穂期遺伝子であると考えられた。
- 琉球大学の論文
- 1983-11-19
著者
関連論文
- イネにおける水チャンネル遺伝子群の発現調節に関する研究
- イネにおける穂の形態に関与する主働遺伝子Ur1(Undulate rachis1)が収量とその関連形質に及ぼす作用(英文誌和文摘要)
- イネ品種台中65号の同質相互転座系統の育成過程に出現した雄性不稔性の遺伝
- 相互転座分析法による稲の連鎖分析(農学科)
- イネの低脚烏尖由来および他の数種の嬢性遺伝子が開花期の耐伶性に及ぼす作用
- イネにおける低脚烏尖由来の優性遺伝子ならびに他の3種の優性遺伝子が開花期の高温耐性に及ぼす作用
- イネにおける低脚烏尖に由来する優性遺伝子ならびに他の数種の遺伝子が穂孕期の耐冷性に及ぼす作用
- 日本稲における雄性不稔細胞質及び正常細胞質由来のミトコンドリアDNAの差異
- イネ早生遺伝子 Ef_1座の同定
- F_1稲における玄米品質について(第2報)
- 細胞質雄性不稔利用によるF_1稲の採種率向上
- 水ストレスがデンドロビウム (Dendrobium Ekapol cv. Panda) の Crassulacean Acid Metabolism 型光合成に及ぼす影響
- 葉身のガス交換速度と気孔との関係 : 第1報 イネ科C_3, C_4植物の気孔密度および孔辺細胞長
- 西村のイネ第2染色体に対応する連鎖群の再構成
- イネの低脚烏尖由来の矢要性遺伝子の桿長・節間長に及ぼす作用ならびにその肥料水準に対する反応
- イネP1遺伝子の光合成に及ぼす影響
- ミトコンドリアDNA解析に基づくイネ雄性不稔細胞質の分類
- イネの深播条件における出芽力に及ぼす低脚鳥尖由来および他の数種の矮性遺伝子の作用
- イネの開花スケジュールに関する10準同質遺伝子系統における発育空間の構築
- イネ第8染色体に座乗する芒遺伝子An-4の遺伝
- イネ相互転座系統に由来する早生遺伝子の同定
- イネ早生遺伝子Ef-1と菊長との遺伝的関係
- 西村のイネ第 7 染色体に対応する新連鎖群(農学科)
- イネ出穂期の遺伝に関する一実験(農学科)
- イネの出穂性に関する一交雑実験例
- 甘藷の不和合性に関する研究I : 交配不和合性による分類
- 熱帯産食用キノコに含有する水溶性多糖類の構造・機能およびその利用に関する研究 (第1報) クロアワビタケによるラットの血清コレステロール上昇抑制作用
- 稲の細胞質雄性不稔とハイブリッドライスの育成法 (ハイブリッド稲)
- Oryza perennis W1080 系統由来の雄性不稔細胞質中における稔性回復遺伝子の遺伝
- Lead Rice 雄性不稔細胞質に対する稔性回復遺伝子の日本水稲在来品種における分布(農学部附属農場)
- 稲の二雄性不稔細胞質に対する稔性回復遺伝子の日本水稲奨励品種における分布(農学部附属農場)
- イネにおける細胞質雄性不稔と稔性回復の遺伝学的研究(農学部)
- イネにおける雄性不稔細胞質および稔性回復遺伝子の分布 : II. 16国から導入された品種について
- (53) 稲における細胞質的雄性不稔性の研究 I. F_1, F_2および戻交雑後代の稔性と完全雄性不稔個体の分離 : 日本育種学会第29回講演会講演要旨 : 一般講演
- イネ品種台中 65 号の同質遺伝子相互転座系統の同定(資料)(農学科)