イネ品種台中 65 号の同質遺伝子相互転座系統の同定(資料)(農学科)

概要

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1)台中65号の乾燥種子をX線処理(総線量, 25Kr)した後代より育成された相互転座系統(T-系統)のもつ転座染色体の同定を行った(Table 1)。2)同じ転座型と同定された系統について転座点の異同を調査するため, 相互間の交雑を行ないF_1の花粉および種子稔性を調査した(Table 2)。その結果から, 2-3の転座型と同定されたT-17,T-34およびT-54の3系統, 2-7型とされたT-14およびT-16の2系統, ならびに2-10型のT-31およびT-32の2系統はそれぞれ関与染色体の同一, もしくはかなり近い位置に転座点をもつことが判った。遺伝子の転座分析ではこれらを同一系統と見做してよいであろう。3)T-系統はその育成過程において台中65号と3回の戻し交雑が行なわれていることから, 台中65号の同質遺伝子系統と見做し得る。4)従って, T-系統の遺伝的背景を示すために, 台中65号をT65と略称し, それに転座点を付す形式でTable 3に示す如く各系統を命名した。
琉球大学の論文
1981-11-30