植物染料に関する研究(第 2 報) : ソメモノイモ (Dioscorea chirrhosa L_<our>) の染色性(林学科)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
ソメモノイモの染色性について検討し, 次の結果を得た。1)ソメモノイモの熱水抽出物は約17%であった。2)素材に絹布を用いて染色条件を検討した。その結果, 最適染色条件は染料濃度が5%, 染色温度が80℃, および染色時間は60分であった。3)最適染色条件で染色した絹布を重クロム酸カリウム, 及び硫酸第一鉄で媒染を行ったとき発色が顕著だった。また, この時の媒染色剤濃度は, 重クロム酸カリウムで75ppm, 硫酸第一鉄で100ppmが適当と考えられた。4)染色堅牢度のうち最も重要な日光堅牢度, および洗濯堅牢度について検討した。最適染色条件で染色し, ここでは, 重クロム酸カリウム, および硫酸第一鉄で媒染した。その結果, 日光堅牢度が優れており(5級以上), また洗濯堅牢度も5回以上の重ね染めにより安定した。
1989-12-05

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク