東南極リュツォ・ホルム湾地域における可搬型広帯域地震計を用いた野外地震観測(英文)
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概要
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第37次および第38次日本南極地域観測隊(1996-1997年)により, 東南極リュツォ・ホルム湾域の5カ所において野外地震観測が行われた。地震観測システムは可搬型広帯域地震計, 光磁気ディスクによる記録計および太陽電池による電源供給装置からなる。電源供給装置のトラブルがあった他は観測は順調に行われ, いくつかの遠地地震が観測された。周波数解析から, これら野外観測のデータは0.5Hzより高周波側で振幅が非常に大きい事が確認された。一方, 5mHzから0.5Hzの範囲では昭和基地での記録とほぼ同じレベルであり, 適切なフィルター処理をすることにより, これら野外観測のデータが様々な波形解析に活用でき得る事がわかった。
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