1976年夏季,南極海インド洋区の東経33.5゜線に沿って得られたカイアシ類資料(英文)
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概要
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1976年2月25日から3月2日の間, 南極海インド洋区の東経33.5°線に沿った南緯50°以南の6観測点において採集したカイアシ類の種組成を調査した。採集はノルパックネット(口径45cm, 目合0.33mm)を用いて水深200mから表面までの鉛直曳によって行われた。各測点ともカイアシ類が最も卓越して出現し, 動物プランクトン総個体数の85%以上を占めた。Oncaeidaeを除く14属18種類のカイアシ類が同定された。Calanus propinquus, Calanoides acutus, Rhincalanus gigas, Ctenocalanus vanus, Scolecithricella glacialisおよびOithona similisはほぼ全地点で出現した。Miclocalanus pygmaeus, Lucicutia sp., Haloptilus ocellatus, Haloptilus oxycephalusおよびMetridia gerlacheiは南緯60°以南で, Calanus simillimus, Clausocalanus laticeps, Metridia lucensおよびOithona frigidaは南緯60°以北でのみ出現した。Euchaeta antarctica, Racovitzanus antarcticusおよびHeterorhabdus austrinusは偶発的にあるいは少数が出現しただけであった。
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