1973年夏季,南極海インド洋区の東経13゜線に沿って得られたカイアシ類資料(英文)
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概要
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1973年2月27日から3月3日の間, 南極海インド洋区の東経13°線に沿った南緯51°以南の8観測点において採集したカイアシ類の種組成を調査した。採集は, ノルパックネット(口径45cm, 目合0.33mm)を用いて水深200mから表面までの鉛直曳によって行われた。各測点ともカイアシ類が最も卓越して出現し, 動物プランクトン総個体数の80%以上を占めた。Oncaeidaeを除く13属15種類のカイアシ類が同定され, Calanus propinquus, Calanoides acutus, Ctenocalanus vanusおよびOithona similisは優占して出現した。C. propinquus, C. acutusおよびC. vanusは南緯60°から63°付近で卓越して出現した。また, O. similisは南緯56°および62°付近で多く出現した。その他, Calanus simillimus, Rhincalanus gigas, Clausocalanus laticeps, Euchirella rostromagna, Euchaeta antarctica, Racovitzanus antarcticus, Scolecithricella glacialis, Metridia lucens, Metridia gerlachei, Heterorhabdus austrinusおよびHaloptilus oxycephalusの11種の出現個体数はわずかであった。
- 国立極地研究所の論文
- 1991-07-30
著者
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