「ふじ」航路(1979-1980)における表面海水中のクロロフィルα量 の分布(英文)
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概要
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1979年11月から1980年4月の間, 第21次南極地域観測隊の海洋生物定常観測の一環として「ふじ」航路に沿って, 表面海水中のクロロフィルα量の測定を行った。調査地点は, 216点である。クロロフィルα量の高い値は, セレベス海, マカッサル海峡, マラッカ海峡の陸地に近い海域および南極海域で見い出された。南極海域のクロロフィルα量は, 0.06∿2.89mg/m^3と大きな変動を示し, とりわけ, 収束線域および大陸沿いの浮氷域で顕著であった。今回, フリマントル出航後, 東経110度線に沿って南緯60度まで2時間おきの表面観測を行い, クロロフィルα量の変動状態を従来より明確に知ることができた。しかし, クロロフィルα量と海洋環境の関わりについては必ずしも明らかではなく, 今後さらに密な観測を行うことが望まれる。
- 国立極地研究所の論文
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