グリーンランド Site J におけるコアの現場処理,解析および輸送の方法について
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概要
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北極圏氷河学術調査隊(JAGE-89; 研究代表者 : 渡辺興亜)は, グリーンランド・ソンドレストレムフィヨルドの東約200kmのSite J地点(66°51.9′N, 46°15.9′W)で浅層掘削を試みた。目的は, 地球環境特に北極域環境変動の研究のための雪氷コア解析を行うことである。1989年5-6月に, 電動メカニカルドリルを用いて, 主に101mと206mの深さまでの2本のコアを採取した。コアは回収後現場処理された。さらに現場での解析項目として物理解析(固体電気伝導度, 層位観察, バルク密度測定他)および化学解析(電気伝導度, pH)を行うとともに, 化学試料の一部はポリ瓶に処理した。コアの掘削とその処理・解析の進度は, 共に約10m/日であった。採取した雪氷コア試料の一部は国内に持ち帰ったが, その総量は約720kgである。
- 国立極地研究所の論文
著者
-
庄子 仁
北見工業大学未利用エネルギー研究センター
-
成田 英器
北海道大学低温科学研究所
-
神山 孝吉
京都大学理学部付属地球物理学研究施設
-
成田 英器
Research Institute for Humanity and Nature
-
庄子 仁
富山大学理学部地球科学科
-
東 久美子
北海道大学応用電気研究所
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