サロマ湖から単離した珪藻7株の形態と増殖特性
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概要
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単一藻株として安定した増殖を示しているサロマ湖からの単離株(7株)の形態と低温培養下での増殖に関する特性を調べた.単離株はChaetoceros属2株,Navicula属2株,Nitzschia属3株であった.それぞれの株で得られた増殖速度は株ごとにわずかに差があり,誘導期・対数増殖期間の長さにも株ごとの違いが認められた.40日間におよぶ実験期間内において,いずれの株にも急激な死滅が生じたような変動は認められず,見た目上増殖停止した後,少なくとも10日間は,クロロフィル蛍光強度が最大値付近を保っていた.また低温培養にも関わらず,対数増殖期の増殖速度が0.27-0.47 d^<-1>という高い増殖能を示した.
- 国立極地研究所の論文
著者
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工藤 栄
国立極地研究所
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平野 伴明
国立極地研究所
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笠松 伸江
総合研究大学院大学数物科学研究科極域科学専攻
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笠松 伸江
東京海洋大学
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笠松 伸江
総合研究大学院大学数物科学研究科:(現)総合研究大学院大学数物科学研究科複合科学研究科
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