垣網への水中灯装着による定置網の漁獲の変化
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概要
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定置網の垣網周辺で水中灯を点灯して魚群を滞留させ,明け方前に消灯して魚群を身網へ誘導することで漁獲増加を目指す実験を行った。長崎県対馬の大型定置網の垣網に消費電力 55 W の水中灯を取り付け,点灯日と非点灯日を繰り返す試験を 2007~2009 年の間に 157 日実施した。その結果,点灯時の一日の総漁獲量は,非点灯時よりも多くなった。2007 年はウルメイワシ,2008 年はケンサキイカとブリ類,2009 年はマサバが漁獲物中の優占種で,点灯時のこれらの種の漁獲量は,非点灯時の漁獲量より有意に多くなった。
- 2012-09-15
著者
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熊沢 泰生
ニチモウ株式会社
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熊沢 泰生
ニチモウ株式会社下関研究室
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武内 要人
ニチモウ株式会社下関研究所
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武内 要人
ニチモウ株式会社
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松下 吉樹
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科
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舛田 大作
長崎県総合水産試験場
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甲斐 修也
長崎県総合水産試験場
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