天然物由来の新規生分解性保水材の合成とその評価
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概要
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近年,大気中CO2濃度の増加に伴い地球温暖化が進んでいる.そのため,CO2排出量を少なくする動きが高まっている.一方で,森林伐採や沙漠化が進み,植物量は年々減少してきている.そこで,乾燥地に植林しようという動きがある.しかし,乾燥地は雨量が少なく,土壌に水分がほとんど存在しないため,植物が育たないという問題がある.その問題を解決するために,乾燥地に適合した保水材の開発が進んでいるが,使用後は土中に残留する.また保水材は,紙おむつなど衛生用にも用いられるが,ここでも使用後の処理が問題である.すなわち保水材使用後の環境負荷を考えると,生分解性も望まれる.そこで本研究では,生分解性を付与するために,天然物である多糖類にアクリル系物質をグラフト重合することにより生分解性保水材の合成を行い,保水性,生分解性を評価した.その結果,得られた保水材は生分解性を有するとともに,乾燥地で観測される高温耐性にも優れることが分かった.
- 2011-07-20
著者
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里川 重夫
成蹊大学理工学部物質生命理工学科
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小島 紀徳
成蹊大学大学院工学研究科
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加藤 茂
成蹊大学理工学部物質生命理工学科
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里川 重夫
成蹊大学大学院工学研究科 応用化学専攻プロセスシステム研究室
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加藤 茂
成蹊大学大学院工学研究科
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横佩 おさむ
成蹊大学大学院理工学研究科
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木代 深
成蹊大学大学院理工学研究科
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加藤 茂
成践大
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里川 重夫
成蹊大学大学院工学研究科
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