粉末ブリケット法を用いる都市ごみ焼却飛灰中の主成分と微量成分の蛍光X線分析

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概要

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都市ごみ焼却飛灰中の主成分12成分と微量6成分を，粉末ブリケット法を用いた蛍光X線法で分析した．焼却飛灰をボールミルで80分間粉砕すれば，各成分の蛍光X線強度の相対標準偏差は3.2％になり，均質な試料が得られた．そのときのモード粒径は12 μmであった．検量線用試料は，各成分を含む試薬をV型混合機で80分間混合してから，混合物をボールミルで20分間粉砕するか，試薬を2時間手混合して作製した．揮発性元素のCl，Brは，管球の出力を1.0 kW（50 kV - 20 mA）以下にすることで繰り返し分析を可能とした．石炭焼却飛灰標準物質（NIST 1633b）を用いて検量線を評価したところ，主成分の分析値は認証値とよく一致した．A，Bの飛灰では，Al2O3，SiO2，Cl，CaOの濃度が高く，C飛灰はNa2O，SO4，Cl，K2Oの濃度が高かった．3つの飛灰には微量成分としてZnとPbが数千ppm含まれていた．
社団法人　日本分析化学会の論文
2009-04-05

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