AHP法を用いたBSEサーベイランスの定性的評価手法の開発
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概要
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BSEは生前診断法が確立されておらず,臨床症状が明瞭でないことや,潜伏期間が4〜5年に及ぶことから,各国における本病の浸潤状況を把握するためには一定の規模のサーベイランスを実施する必要がある。このため,OIEが定める国際基準においては,各国が実施するべきBSEサーベイランスの規模(検査頭数に基づくポイント)が定められている。また,これらのサーベイランスの結果から本病の有病率を推定する手法(BSurvEモデル)が,EU各国等が中心となって開発されている。しかしながら,サーベイランスの結果を評価するためには,サーベイランス結果の定量的な分析のみならず,サーベイランスを実施した獣医システムやコンプライアンスの高さなど,結果の信頼性に関する評価も重要と考えられる。このため,本研究では,定性的な問題を評価する際に用いられる手法であるAnalytical Hierarchy Process (AHP)法を応用して,サーベイランスの質的側面の評価手法の開発を試みた。
- 獣医疫学会の論文
- 2008-07-20
著者
-
山本 健久
動物衛生研究所疫学研究部
-
筒井 俊之
動物衛生研究所疫学研究部
-
筒井 俊之
(独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所疫学研究チーム
-
筒井 俊之
動物衛生研究所
-
大橋 毅夫
(株)三菱総合研究所
-
杉山 恵
(株)三菱総合研究所
-
古場 裕司
(株)三菱総合研究所
-
長谷川 専
(株)三菱総合研究所
-
大橋 毅夫
三菱総合研究所
-
山本 健久
動物衛生研究所疫学研究チーム
-
筒井 俊之
(独)農業・食品産業総合技術研究機構動物衛生研究所疫学研究チーム
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