流動触媒反応器における体積減少をともなう反応による非流動化と内挿物による流動性の改善
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概要
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反応物と生成物の量論関係によって体積が減少する反応を流動触媒反応器で行った場合,反応速度が高くなると流動化状態が極めて悪化する.条件によっては層の上部が非流動化状態となり,固定層となった部分がピストンのようにガスによって持ち去られた.体積減少速度が大きな場合には,エマルション相の粒子における抗力,重力および浮力のバランスが崩れ,気泡相からのガスの補給が追いつかずにエマルション相におけるガス速度が流動化を維持できない速度に低下するためと考えられる.このような現象を防止するために,内挿物を設置し,取り付け位置や数についての検討を行った.その結果,層の上部よりも下部にメッシュ板を設置することにより,より流動性を改善できることが分かった.これは,非流動化状態になった粒子層を破壊するよりも,空隙率が減少しつつある部分の粒子を分散して空隙率の低下を防ぐほうが効果的であるためと考えられる.
- 2008-05-20
著者
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甲斐 敬美
鹿児島大学大学院理工学研究科化学生命・化学工学専攻
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高橋 武重
鹿児島大学工学部応用化学工学科
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高橋 武重
鹿児島大学工学部 応用化学工学科
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高橋 武重
鹿児島大学工学部
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通山 恵一
鹿児島大学工学部 応用化学工学科
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中島 充幸
石川島プラントエンジニアリング(株)INE事業部
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甲斐 敬美
鹿児島大学工学部 応用化学工学科
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甲斐 敬美
鹿児島大学
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