ALT正常 HCV Genotype 2 型高ウイルス群の肝組織学的所見とIFN治療についての検討
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概要
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ALT値が持続的に正常値を示すC型慢性肝炎においても肝組織学的な検討を行うと肝線維化の進展例があり，このような症例のうち治療効果の高いHCV Genotype 2型では積極的な治療が議論されている．今回著者らは当院でのALT正常HCV Genotype 2型高ウイルス群24例についてALT持続正常群12例，ALT一過性変動群12例の2つのグループに分け，肝組織学的病期の進展の程度とIFN治療効果について比較検討した．IFN治療前の肝組織学的所見は全症例においてF0は無く，両群ともF1 9例（75%），F2 3例（25%）の肝線維化が認められ，F3は認めなかった．IFNα-2b+リバビリン併用療法のSVR（sustained virological response；SVR）率はALT持続正常群75%, ALT一過性変動群83.3%と両群で同等に高率であった．またALT持続正常群で有意に早期のウイルス陰性化が認められ，ALT持続正常HCV Genotype 2型高ウイルス群におけるIFN治療の有用性が示唆された．
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
- 2007-12-25
著者
-
川上 広育
川上消化器内科クリニック
-
茶山 一彰
広島大学分子病態制御内科
-
茶山 一彰
広島大学大学院 分子病態制御内科学
-
茶山 一彰
呉市医師会病院
-
相坂 康之
広島大学第1内科
-
川上 広育
広島市川上消化器内科クリニック
-
茶山 一彰
広島大学消化器・代謝内科
-
茶山 一彰
広島大学 大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学
-
高野 弘嗣
広島赤十字・原爆病院第二内科
-
占部 綾子
広島赤十字・原爆病院第二内科
-
相光 汐美
広島赤十字・原爆病院第二内科
-
相坂 康之
広島赤十字・原爆病院第二内科
-
相坂 康之
広島赤十字・原爆病院第2内科(肝臓内科)
-
茶山 一彰
広島大学分子病態制御内科学
-
茶山 一彰
広島大学病院消化器内科
-
茶山 一彰
広島大学病院消化器・代謝内科
-
相光 汐美
広島赤十字・原爆病院内科
-
相坂 康之
済生会広島病院消化器内科
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