ディジタルメディア表現能力の育成過程に関する質的研究 : メディア・リテラシー研究の重点課題として
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概要
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本研究は, メディア・リテラシー研究の一環として, ディジタルメディア表現の育成過程において, 「学習者が, どのような状況のもとで, 何をどのように学んでいくのか」について検討したものである.ある教育実践における学習者の学習過程を質的に分析した結果, 学習者の作品制作過程において「操作技能」の獲得, 「表現形式」の理解, 「表現意図」の発想という「活動からの学び」が明らかになった.また, それらの関連ついて, (1)それぞれの関連が意識されず試行錯誤の状態, (2)ある程度関連付けて作品としての体裁が整う状態, (3)意図的に相互運用できる状態, が確認された.それらの学びを往復させ, 関連付け, 相互に高めていくことが重要であると考えられる.その相互作用を促すために, 学習者に「見通し」をもたせた上で, 場合によっては「予定変更」を許可し, 個別制作のプロセスにおいて, 「教師とのコミュニケーション」を密にするという「学習支援」の有効性が確認された.
- 日本教育工学会の論文
- 2005-10-20
著者
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