ニュージーランドで分離されたイチゴ黒斑病菌の諸性質とニュージーランド菌株に対するイチゴ'アキタベリー'の抵抗性
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概要
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ニュージーランドで分離されたイチゴ黒斑病菌の菌株ICMP-2487の培養性質,形態,病原性などの諸性質をわが国の東北および北海道で分離された菌株(OH-5,90-12, MO-1, SN-3, MA-2の5菌株)と比較するとともに,本菌株に対するイチゴアキタベリーの抵抗性について試験した結果,以下のことが明らかとなった.<BR>1.ICMP-2487はわが国の菌株と比較して,菌そうの色,菌の培養性質,分生胞子の形,大きさ,隔膜数などにはほとんど違いが認められなかった.<BR>2.イチゴ(58品種•系統),ナシ(3品種),キャベツ(3品種),トマト(3品種),ネギ(3品種),ニンジン(2品種),ヒマワリ(2品種)の7作物に対するICMP-2487の宿主範囲および病原生は,わが国の菌株のそれと同じであった.<BR>3.イチゴアキタベリーはわが国の菌株だけでなくニュージーランドの菌株(ICMP-2487)に対しても病斑を形成せず,抵抗性を示した.
- 1997-03-01
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