(16)Ornithogalum thyrsoidesから得られたPotyvirusの外被タンパク質遺伝子の塩基配列
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概要
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モザイク病状を呈したOrnithogalum thyrsoidesからウイルスを精製したところ,ひも状粒子が得られた.これらひも状粒子を特定するため,RT-PCR検定を行ったところ,Potyvirus検定においてのみ3つの断片が増幅された.これら断片の塩基配列を解析した結果,1つはOrnithogalum mosaic virus (OrMV)と高い相同性を示した.残りの断片もPotyvirusのモチーフを有していたが,いずれのPotyvirusもこれら断片と高い相同性を示さなかった.これら断片は,精製ウイルスを戻し接種した株においても認められることから,新規なPotyvirusの存在が示唆された.そこで,CPをRT-PCRにより増幅・クローニングの後,塩基配列を決定した.その結果,OrMVの他,分子分類上既報のPotyvirusとは異なる2種のPotyvirusの存在が明らかとなった.得られたクローンの配列はクローンごとに異なっていることから,系統樹を作製し,多様性を解析した.その結果,それぞれのウイルスの多様性の幅は広く,OrMV様のクローンの中には,Pterostylis virus Yと近縁なクローンも見いだされた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
山本 英樹
秋田農技セ農試
-
井上 正保
秋田県立大学生物資源科学部
-
古屋 廣光
秋田県大生資
-
藤 晋一
秋田県大生資
-
内藤 秀樹
秋田県大生資
-
藤 晋一
秋田県立大生資
-
井上 正保
秋田県大生資
-
松本 勤
秋田県大短大部
-
松本 勤
秋田県立大学短期大学部
-
山本 英樹
秋田農試
-
古屋 寛光
秋田県大生資
-
井上 正保
秋田県立大生資
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