アグロバクテリウム法によるムスカリの形質転換におけるbar遺伝子とhpt遺伝子の選抜効率の比較
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概要
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アグロバクテリウム法によるムスカリ(Muscari armericum cv. Blue pearl)の形質転換における選抜マーカー遺伝子barの有効性を調査した.葉片由来のエンブリオジエニックカルスをA.tumefaciens EHA101 / pBH(ビアラホス耐性遺伝子barおよびハイグロマイシン耐性遺伝子hptがT-DNA上にコードされている)との共存培養後,4mg・liter^<-1>ビアラホスまたは75 mg・liter^<-1>ハイグロマイシンを含む選抜培地に移植した.選抜開始4〜5週間後,ビアラホス耐性またはハイグロマイシン耐性カルスがそれぞれの選抜培地上で形成された. PCR分析の結果,陥r遺伝子を用いた場合の形質転換効率は90%以上となり,この効率は知z遺伝子を用いた場合の選抜効率と同等であった.また,ビアラホス耐性形質転換カルスから再生した植物体の葉片は4 mg・liter^<-1>ビアラホスに耐性を示した.これらの結果より,アグロバクテリウム法によるムスカリの形質転換において,bar遺伝子は有効な選抜マーカーとして利用できるだけでなく,除草剤耐性形質転換体の作出にも利用可能なことが明らかとなった.
- 園芸学会の論文
- 2005-01-15
著者
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小池 洋介
新潟大学農学部
-
鈴木 栄
岩手生物工学研究センター
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中野 優
新潟大学農学部
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上田 健治
秋田県立大学生物資源科学部
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井上 正保
秋田県立大学生物資源科学部
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西原 昌宏
岩手生物工学研究センター
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山村 三郎
岩手生物工学研究センター
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