胆汁酸輸送機構-最近の進歩
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概要
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胆汁酸は効率の良い腸肝循環を行っており,これには肝および回腸末端での能動輸送システムが重要な役割を果たしている.胆汁酸の肝での取り込みは類洞膜に局在するNtcp (Na+/taurocholate cotransporting polypeptidey)とOatp (organic anion transporting polypeptide)ファミリーにより行われ,肝内を輸送された後,主に毛細胆管膜に周在するBsep (bile salt export pump)により胆汁中に排泄される.回腸末端での胆汁酸の吸収はAsbt (apical sdium-dependent bile acid transporter)により行われる. BsepやAbstの遺伝子異常により,進行性肝内胆汁うっ滞や胆汁酸吸収障害が生じる.今後,各種疾患とこれらの胆汁酸トランスポーターとの関連がさらに明らかになっていくものと思われる.
- 社団法人 日本内科学会の論文
- 2000-10-10
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