マレイミド系コポリマーによる熱硬化性樹脂の改質
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概要
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N-フェニルマレイミドースチレン系各種コポリマーによる熱硬化性樹脂の改質結果を解説する。熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂 (硬化剤は, 4, 4'-ジアミノジフェニルスルホンとメチルヘキサヒドロフタル酸無水物) とビスマレイミド樹脂を用いた。N-フェニルマレイミドースチレンコポリマー (PMS) は, ラジカル重合で容易に合成でき, 200℃以上の高いガラス転移温度を有し, エポキシ樹脂, ビスマレイミド樹脂に無溶媒で溶解し, マトリックスの靱性向上に有効な改質剤であった。いずれの改質系においても靱性の向上は, 硬化物の共連続相構造により達成され, 曲げ強度はやや低下した。曲げ強度の低下は, 反応性基としてp-ヒドロキシフェニル基を導入したターポリマー (PMSH) を用いることで軽減された!PMSIPMSHハイブリッド型改質エポキシ樹脂硬化物はバランスのとれた物性を示した。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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