アルミニウムアセチルアセトナート-フェノール系触媒によるエポキシ樹脂の硬化反応
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
エポキシ樹脂のモデル物質としてシクロヘキセンオキシドを用い, その重合挙動からアルミニウムアセチルアセトナート-フェノール類系触媒による脂環式エポキシ樹脂の硬化反応を検討した。Alacac<SUB>3</SUB>-カテコール系触媒を用い, 160℃, 25時間後に生成したポリマーのアセトン不溶部 (12%) の分子量はGPCによると14,000, 可溶部 (68%) では1,200であった。Alacac<SUB>3</SUB>-<I>p</I>-置換フェノール (R-PhOH, R=NO<SUB>2</SUB>, H, MeO) 系触媒による重合ではアセトン可溶部のみが生成し, 分子量500以下のオリゴマーであった。生成物の<SUP>1</SUP>H-NMR, IR分析から末端基には, 水酸基, アリールオキシ基が存在し, アセチルアセトナート基は存在しないことが判明した。<BR>Alacac<SUB>3</SUB>-<I>p</I>-置換フェノール (R=NO<SUB>2</SUB>, Cl, H, Me, MeO) 系触媒による160℃における脂環式エポキシ樹脂 (セロキサイド2021) のゲル化速度とフェノールの酸強度との間には良好な直線性が存在し, 電子吸引性の<I>p</I>-ニトロ体で最も活性が大であった。<BR>シクロヘキセンオキシドの重合結果, セロキサイド2021のゲル化反応の解析及びAlacac<SUB>3</SUB>とフェノール類の反応生成物のNMR分析から, ゲル化反応の活性種は, つぎのような構造の錯体であると推定した。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
関連論文
- 30pYJ-4 TPE-RX 逆磁場ピンチにおける中性粒子ビーム入射実験
- 29pC19P RFP実験のための高輝度NBI(FRC・RFP等)
- 29pC18P 逆磁場ピンチプラズマにおける中性粒子ビーム入射実験(FRC・RFP等)
- 2403 研究開発プロジェクト企画時における理学系/工学系研究者間の情報障壁を解消するマネジメント
- 29pC10P TPE-RX装置における軟X線分布計測(2)(FRC・RFP等)
- 29pC09P TPE-RXにおける多重パルス電源によるPPCDの長時間化実験(FRC・RFP等)
- 4 PPCDによる逆磁場ピンチの閉じ込め向上実験(シンポジウムII : トロイダルシステムにおける電流駆動・電流分布制御の新展開)
- スチレン-N-フェニルマレイミド交互共重合体とポリオキシエチレンからなるマルチブロックコポリマーの in situ 生成による酸無水物硬化エポキシ樹脂の強靭化
- 1J03 知財分析から見た2足歩行ロボット研究の経緯と展望(イノベーション・プロセス (1), 第20回年次学術大会講演要旨集I)
- 電着塗装法によるポリイミド膜の形成
- 2E22 標準化の経済性分析のための枠組みの整理 : 企業経営と標準化効果の基本的な関係(標準化(2))
- 2E13 標準化の経済性評価に向けた政策的取り組み : 産業政策上の要請と評価の枠組(標準化(1))
- 2C21 技術普及を促進させる規制・規格の活用(標準化 (3))
- 2H17 特許分析に基づくアウト力ム追跡調査 : 血圧降下剤の事例(公的研究機関)
- 2H16 特許分析に基づくアウト力ム追跡調査 : 骨補填材の事例(公的研究機関)
- 2H15 産総研におけるアウトカム事例調査について(公的研究機関)
- 2H14 大学からみた産業技術総合研究所との連携に関する意識調査結果について(公的研究機関)
- 2E15 産総研における標準化への取り組み : 研究開発を業務とする行政組織として(標準化(1))
- P05(3) 技術ロードマップの役割と有効利用(ワークショップ 技術ロードマップの現状と課題-JSME技術ロードマップの役割-)
- 芳香族ポリエステルによる熱硬化性樹脂の強靭化
- 熱硬化性樹脂の新展開
- ロードマップを上手に運用するためのヒント (特集 "技術ロードマップ"の効果的な活用術!)
- パテントNOW 血圧降下飲料 特定保健用食品相次ぎ、新市場形成--産総研の成果、カネボウが経口摂取で実用化
- パテントNOW 骨補てん材(人工骨) 生体の骨に近いセラミックス材料に注目高まる--骨の再生・成長促す技術開発で出願活発に オリンパスやペンタックスなどが独自材料を競う
- エポキシドの硬化
- 新しい研究交流のために
- 研究室訪問
- 2-アルケニルイミダゾリンのエポキシ化
- エポキシ樹脂に関する研究 (第1報)
- 14. フェノール樹脂の硬化反応に関する研究:フェノール樹脂の硬化反応に及ぼす反応条件の影響
- 自己接着性を有する高性能複合材料用樹脂の強靭化
- アルミニウムアセチルアセトナート-フェノール系触媒によるエポキシ樹脂の硬化反応
- チイラン構造の導入によるエポキシ系接着剤の改質:モデル反応による反応機構の検討
- 剛直な骨格を有する新規エポキシ樹脂の合成と硬化
- ビフェニレン骨格を有する新規エポキシ樹脂の合成と硬化
- ナフタレン骨格を有する新規エポキシ樹脂の合成と硬化
- 光硬化によるエポキシ/アクリルIPNsの合成と物性
- 光硬化による脂環式エポキシ/アクリルIPNsの合成と物性
- アルミニウムアセチルアセトナート-有機ホウ素化合物系触媒によるエポキシ樹脂の硬化反応
- ポリ (フタロイルジフェニルエーテル) およびそのコポリマーによるシアナート樹脂の改質
- 熱硬化性樹脂の高性能化:エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、シアナート樹脂を中心として
- 種々の組成と反応性末端基を有するポリ (ブタジエン-co-アクリロニトリル) によるビスマレイミド樹脂の強靱化
- 脂環式テルペン骨格を有する新規エポキシ樹脂の合成と硬化
- エポキシ樹脂最近の進歩:-エポキシ樹脂の強じん化-
- 多種官能基を有する系のゲル化式 (1)
- クラウン環を主鎖中に含んだエポキシ樹脂 (1):-接着性能について-
- 熱硬化性樹脂の高性能化を目指して
- 二成分系ビスマレイミド樹脂の硬化物物性に対するネットワーク構造の効果
- 4. アンモニアを触媒とする尿素とホルマリンの反応について
- マレイミド系コポリマーによる熱硬化性樹脂の改質
- 15. 安息香酸・ホルムアルデヒド樹脂からのエポキシ樹脂
- 9. 芳香族力ルボン酸とエピクロルヒドリンとの反応