ポーチュラカ (Portulaca oleracea) 根及び西洋わさび由来ペルオキシダーゼによるビスフェノールA関連化合物の分解
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ビスフェノールA (2,2-Bis (4-hydroxyphenyl) propane; BPA) はポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂の原料として広く利用されている。近年ではBPAと類似の構造を持つ化学物質 (BPA関連化合物: BPs)がポーチュラカ (Portulaca oleracea) により除去されることが報告されている。今回BPsとしてBPA、BPAF、BPZ、TDP、MBPをとりあげ、ポーチュラカ根及び西洋わさび由来ペルオキシダーゼ (HRP)による除去率について検討した。その結果、ポーチュラカ根処理48時間でBPA、BPZ、MBPは80%以上の除去率であったが、BPAFは48時間までほとんど除去されなかった。HRPによるBPsの除去はいずれの物質も試験開始10分までの間に濃度が減少し、60分でBPA、BPZ、TDPは45%以上の除去率であったが、BPAFは11.7%であった。
著者
-
吉 赫哲
熊本県立大学環境共生学部
-
有薗 幸司
熊本県立大学
-
石橋 康弘
熊本県立大学大学院 環境共生学研究科
-
竹本 直道
長崎総合科学大学大学院工学研究科
-
蜷川 正彦
熊本県立大学環境共生学部
-
宮坂 均
関西電力環境技術研究センター
-
奥畑 博史
関西電力環境技術研究センター
関連論文
- ダイエタリーサプリメントに使用される大豆抽出物とエチニルエストラジオールの複合エストロゲン活性
- P-64 蛍光染色を利用した大気浮遊粒子上に存在する生菌の観察(ポスター発表(アカデミックプロムナード))
- 安定大気時における熊本市の浮遊粒子状多環芳香族炭化水素(PAHs)に関する研究
- 中国国内における残留農薬の最近の話題について
- 誘導体化stir bar sorptive extractionと加熱脱着GC/MSを用いた缶詰中ビスフェノールA及び関連化合物の分析
- P2-103 DNAマイクロアレイを用いたAHTNおよびHHCB曝露による遺伝子発現変動の解析(環境変異原)
- 脳腫瘍および脳腫瘍治療の臨床指標としてのメタロチオネイン
- 医薬品・生活関連物質の環境汚染と生態影響
- 固相マイクロ抽出とオンカラムシリル化を用いたビスフェノールAの高感度分析 (環境ホルモンと分析化学)
- Size Distribution and Estimated Carcinogenic Potential of Particulate Polycyclic Aromatic Hydrocarbons Collected at a Downtown Site in Kumamoto, Japan, in Spring
- 線虫 C. elegans に及ぼす塩化リチウムの影響
- 線虫マイクロアレイを用いた環境化学物質のバイオアッセイ (特集 環境化学物質の作用メカニズムを解き明かす)
- アジア諸国農村部における生業転換にともなう化学物質の導入と曝露 : ENVRERA研究
- キンギョを用いた水環境評価法 : フィールド調査手法に関する検討
- 魚類を用いたリスク研究の一例
- 分岐型ノニルフェノール異性体のGC/MS分析法の検討
- 水環境におけるエストロゲン作用評価手法としてのビテロゲニン
- ポーチュラカ(Portulaca oleracea)によるビスフェノールA関連化合物の分解
- ELISAによる環境汚染物質の測定
- 底質毒性評価 : 重要性と課題
- 内分泌攪乱作用を検出する遺伝子レベルのバイオアッセイ
- ELISA法の現状と展望
- 河川,沿岸生態系と魚
- 食品と関連する内分泌かく乱作用化学物質(12)水銀
- 水環境評価とエコトキシコジェノミクス
- ダイオキシン類のバイオアッセイを用いた簡易測定法の最新動向
- 免疫化学測定法の環境分野への適用における現状と展望
- 水環境に存在する重金属(微量元素)の毒性
- 環境ホルモン(内分泌撹乱物質)の魚類への影響--ビテロジェニンをバイオマーカーとして (特集 環境ホルモン研究最前線)
- 農薬--歴史, 関連法規,残留問題,ポジティブリスト (食のサイエンス(3)農薬)
- BSE--その歴史と背景,動向,課題 (食のサイエンス(2)BSE)
- バイオマーカーを用いた水環境評価法
- ビスフェノールAを取り巻く最近の情報
- 遺伝子組換え食品の安全性 (食のサイエンス(5)遺伝子組換え食品)
- 食中毒--最近の発生傾向と病因物質 (食のサイエンス(4)食中毒)
- 環境ホルモン(内分泌撹乱物質)の魚類への影響 : ビテロジェニンをバイオマーカーとして
- 医薬品類や日常生活由来化学物質による水環境の汚染実態と生態影響 (京都大学環境衛生工学研究会 第29回シンポジウム講演論文集) -- (特別セッション 水環境に見出される医薬品類や日常生活由来の汚染)
- 地域食育活動事業実施報告 熊本県立大学食育推進プロジェクト 食の拠点形成 : 学食を活用した食育活動
- 高温可溶化技術を利用したメタン発酵システムの開発
- パルス放電によるトリクロサンの分解過程に関する評価
- ポーチュラカ (Portulaca oleracea) 根及び西洋わさび由来ペルオキシダーゼによるビスフェノールA関連化合物の分解
- 分岐型ノニルフェノール異性体のGC/MS分析法の検討
- ポーチュラカ(Portulaca oleracea)によるビスフェノールA関連化合物の分解
- データベースを利用したGC/MSによる検出および定量法の河川水中農薬分析への適用性に関する検討
- 水道水質試験の標準液調製における不確かさと定量精度に影響を及ぼす要因
- ペット飼料中の植物エストロゲンとエストロゲン作用の研究
- 容器包装添加剤用GC/MSデータベースの開発と加工食品分析への適用
- アミDNAマイクロアレイを用いたトリクロサンおよびトリクロカルバンの生態影響評価
- 海産甲殻類アミを用いた抗菌剤トリクロサンおよびトリクロカルバンの生態影響評価
- ペット飼料中の植物エストロゲンとエストロゲン作用の研究
- 容器包装添加剤用GC/MSデータベースの開発と加工食品分析への適用