固相マイクロ抽出とオンカラムシリル化を用いたビスフェノールAの高感度分析 (<特集>環境ホルモンと分析化学)
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概要
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水中の内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)を簡便かつ高感度に分析することを目的とし, 同相マイクロ抽出(SPME)法とオンカラムシリル化法を組み合わせた手法を試みた. 水中のビスフェノールA(BPA)をSPMEファイバーに吸着させた後, GCの気化室内でBPAを脱離させカラム先端部に濃縮した. 続いて, ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(BSTFA)をマイクロシリンジで注入し, BPAをシリル化し, MS検出器で検出した. オンカラムシリル化した場合には通常のSPME法と比較して, 目的物質のシリル化体のピーク面積は20倍程度に増大し, 高感度に検出できることが分かった. 但し, 測定の度にSPMEファイバー固定用のエポキシ樹脂からBPAが極微量脱離するため, 定量限界は1ppbと以前報告した通常のSPME法と同レベルであった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1999-06-05
著者
-
有薗 幸司
熊本県立大学環境共生学部
-
高尾 雄二
長崎大学生産科学研究科
-
高野 雄二
長崎大学 環境科学部
-
有薗 幸司
京都府立大学 食保健学科
-
有薗 幸司
熊本県立大学
-
高尾 雄二
長崎大学環境科学部環境科学科
-
有薗 幸司
熊本県大・環境共生
-
李 虎哲
長崎大学環境科学部
-
有薗 幸司
熊本県立大学 環境共生学部
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