唾液ペプチドP-Cの研究 (第II報):人膵B-細胞における唾液ペプチドP-Cの発生
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概要
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In order to elucidate the time at which salivary peptide P-C appears in the human pancreas, an immunohistochemical study using antisera against peptide P-C was carried out on the fetal pancreas at different stages and on the infant's and child's pancreas. One or two scattered insulin immunoreactive cells at 16 weeks gestation contained peptide P-C like immunoreactivity, while a large number of pancreatic B-cells had insulin at this stage. About one fifth of insulin immunoreactive cells at 18 weeks and about half of them at 24 weeks gestation contained peptide P-C like immunoreactivity. About 95% of insulin immunoreactive cells in the infant's pancreas and all of them in the child's pancreas contained. peptide P-C like immunoreactivity. This finding suggested that peptide P-C like immunoreactivity was not a moiety of the precursor of insulin and proinsulin. It was recently clarified that the COOH-terminal 44 amino acid residues of Salivary Protein C isolated from parotid saliva is identical to the full sequence of peptide P-C. As it seems unlikely that two different peptides which are not produced from the same precursor are present in the same endocrine cells, it seems reasonable to think that peptide P-C like immunoreactivity in the human pancreas may belong to a moiety of Salivary Protein C. It has been suggested that Salivary Protein C aids in the maintenance of calcium concentrations in saliva. If peptide P-C like immunoreactivity in the human pancreatic B-cells belongs to a moiety of salivary Protein C, it may play some role in insulin release through the maintenance of calcium concentrations in the pancreatic B-cells. Based on this idea, immaturity of insulin release in the fetal pancreatic B-cells may result from a lack of peptide P-C like immunoreactivity in a large number of insulin immunoreactive cells in the fetal pancreas. However, insulin release is also known to be immature in the infant's pancreas in which a large number of insulin immunoreactive cells contained peptide P-C like immunoreactivity. Thus, development of another mechanism for insulin release in addition to the occurrence of peptide P-C like immunoreactivity seems to be necessary for the function of insulin release in the fetal and infant's pancreatic B-cells to become completely mature.
- 日本内分泌学会の論文
著者
-
柴田 昭
新潟大学医学部第一内科
-
伊藤 正毅
新潟大学医学部第一内科
-
斎藤 英一
日本歯科大学新潟歯学部 口腔生化
-
真田 一男
日本歯科大学 歯学部 生化学 教室
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鈴木 利光
新潟大学医学部付属病院第一病理
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伊藤 正毅
新潟大学医学部第1内科
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伊勢村 知子
日本歯科大学新潟短期大学
-
斎藤 英一
日本歯科大学新潟歯学部口腔生化学教室
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柴田 昭
新潟大学医学部病理学教室
-
伊勢村 知子
日本歯科大学新潟歯学部口腔生化学教室
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