元素分析計-同位体比質量分析計による有機物試料の炭素・窒素・酸素安定同位体比分析の試験所間比較
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概要
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The elemental analyzer-isotope ratio mass spectrometer (EA-IRMS) has become increasingly important as a potential powerful tool for food authenticity. However, the lack of a reliable technique for the isotope ratio measurement, and limited availability of adequate international references are significantly regrettable, and should be improved immediately. Here we present results of an inter-laboratory test on the EA-IRMS determination of stable carbon, nitrogen and oxygen isotopic compositions (δ13C, δ15N and δ18O) in organic compounds. Three organic compounds (L-alanine for δ13C and δ15N, and 1,2,3,4,6-penta-O-acetyl-α-D-glucopyranose and Dimethyl aminoterephthalate for δ18O) were distributed and analyzed by a total of 25 laboratories. The results show that the 1σ standard deviation among laboratories is −11.9 ± 0.2 ‰ (for δ13C), −2.6 ± 0.3‰ (for δ15N), +32.3 ± 1.0‰ (for δ18O of the glucopyranose derivative), and +25.9 ± 2.3‰ (for δ18O of Dimethyl aminoterephthalate). Although the variations of the standard deviations for δ13C, δ15N and δ18O (glucopyranose derivative) among laboratories are not so large compared to the instrument uncertainties, δ18O of Dimethyl aminoterephthalate, which contains nitrogen, shows a large variation among laboratories. This may have been caused by much contamination of N2 to the CO peak on the EA-IRMS chromatogram, and may be improved by using a longer GC column (1.0∼1.5 m) for chromatographic separation.
著者
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吉田 尚弘
東京工業大学
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山田 桂大
東京工業大学大学院・総合理工学研究科・化学環境学専攻
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力石 嘉人
独立行政法人海洋研究開発機構
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吉田 尚弘
東京工業大学大学院総合理工学研究科化学環境学専攻
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鈴木 彌生子
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所食品分析研究領域
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力石 嘉人
独立行政法人海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域
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