毛髪の化学的研究 : (第5報) 毛髪蛋白質と酸(塩酸)及び塩基(苛性ソーダ)との結合について
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概要
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30%過酸化水素処理毛髪の塩酸及び苛性ソーダとの結合量を未処理毛髪のそれと比較した.その結果処理毛髪では苛性ソーダとの結合が著しく増加し,明らかに酸性基の増加を認めた.処理毛髪の分子量が30,000で著しい崩解を受けていない事から,この酸性基は恐らくシスチン酸化により生じた硫酸基である事を推定し,硫酸基が二次的に毛髪蛋白質に加水分解的に働く事を推論した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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