イオン交換膜を使用した電気透析法による食品の脱塩について特に味噌浸出液の脱塩
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概要
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アミノ酸や等白分解産物を含む食品の浸出液から食塩のみを除去する手段として,セロファン膜及びイオン交換膜を隔膜として用いた電気透析法を比較検討した結果,次の事実を認めた. (1)イオン交換膜は従来のセロファン膜を用いた場合と比較し,窒素の損失量が少ない上,脱塩効果も大きく性能がすぐれている. (2)イオン交換膜の中で均一膜と不均一膜とを比較すると前者は窒素の損失は少ないが,通電時間が長く,効率がやや悪い,後者は多少窒素の損失はあるが,脱塩も速やかで実用に適する. (3)イオン交換膜使用時の透析試料のpHは通電中, 8.0〜10.0程度に保つと窒素の損失が少なく,よい結果が得られ,又この程度のアルカリ性では例え電気抵抗にもとつく温度上昇(50°〜60°)があっても殆んど操作中の加水分解には影響しない.
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