しょう油中の高分子窒素化合物
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1) 透析後の生揚しょう油中の高分子物質は,しょう油エキス重量の5.7〜6.9%を占め,総窒素の2.3〜5.5%を占めている. (2) 高分子窒素化合物はSephadex G-50によるゲル濾過により, P1, P2, P3の各区分に分れ,火入れ操作によりP1, P2区分は火入れ〓などとなり,消滅する. (3) P3区分は生揚しょう油,火入れしょう油ともに存在する最大の窒素化合物ピークであり,非タンパク態窒素化合物が約50%近く存在していた. (4) P3区分はアスパラギン酸,グルタミン酸の組成が非常に高く,両者で約半分量近くの組成を占めていること,および特異的にシスチン残基が多いことが,他の窒素化合物ピークとは異なる点であった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
-
橋場 弘長
キッコーマン(株)研究本部
-
奥原 章
野田産業科学研
-
奥原 章
キッコーマン醤油株式会社 中央研究所
-
櫻井 英雄
キッコーマン醤油株式会社中央研究所
-
橋場 弘長
キッコーマン醤油株式会社中央研究所
-
奥原 章
キッコーマン醤油株式会社中央研究所
関連論文
- 119 醤油乳酸菌Pediococcus halophilusにおける Pentose優先代謝菌の育種
- 醤油の色 : (第2報)色の安定性
- 醤油の色 : (第1報)酸性白土による脱色
- イオン交換クロマトグラフィ-による醤油中のβ-フェニルエチルアミンおよびプトレシンの定量
- 醤油中のトリプトファンの定量
- 醤油の色 : (第5報)重回帰分析による褐変機構の解析
- 醤油の色 : (第3報) 醤油の加熱による増色に及ぼす還元剤の影響
- 醤油の色 : (第7報)酸化褐変
- 醤油の色 : (第6報)ペプチドの褐変への影響
- 醤油の色 : (第4報) 還元による褐変物質の脱色と褐変反応の抑制
- 212 蒸豆水分測定への近赤外分光分析の利用
- しょう油中の高分子窒素化合物
- 醤油ペプチドのシスチン残基について (第12回醸造に関するシンポジウム)
- 142. しょう油の風味を決定する二三の要因
- α-アミノ酸の呈味作用に関する研究(第3報) : α-アミノ酸の旨味増強作用について (2)
- しょう油中の高分子窒素化合物
- 醤油製造工程のファクトリオートメーション
- 醤油の酸化褐変-2-
- 醤油の酸化褐変-1-
- 醤油の酸化褐変について-6-各種の糖より生成されたアマドリ化合物の褐変の比較
- 醤油の酸化褐変について-5-醤油中のアマドリ化合物の分離・同定
- 醤油の酸化褐変について-4-アマドリ化合物の酸化褐変
- 醤油の酸化褐変について-3-有機酸,ペプチド,ペント-スの影響
- 醤油原料脱脂大豆,小麦および製品醤油におけるリジノアラニンの検索
- α-アミノ酸の呈味作用に関する研究(第2報) : α-アミノ酸の旨味増強作用について (1)