そ菜幼植物の生育に対するカリ施肥の効果と置換性カリ含量との関係に及ぼす温度の影響
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概要
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ハツカダイコンとホウレンソウの幼植物について, 置換性カリ含量の異なる3種類の土壌を用いて, 1/5000aワグナーポットで, 温度とカリ施肥を組み合わせた22要因実験を行った. そして, そ菜幼植物の生育に対するカリ施肥の効果と置換性カリ含量との関係に温度がどのような影響を及ぼすのかを明らかにしようとした.1. ハツカダイコンの実験では, 置換性カリ含量96ppmと135ppmの土壌でカリを施肥すると, いずれの温度水準においても, 幼植物体重は有意に増加した. ところが, 置換性カリ含量182ppmの土壌でカリを施肥すると, 昼温18°夜温13°C区では幼植物体重が有意に増加したが, 昼温25°夜温20°C区では有意な増加は認められなかった. なお, 予備実験で昼夜恒温20°C区と30°C区とを比較したが, 置換性カリ含量182ppmの土壌では, 両区とも, カリ施肥による植物体重の増加は認められなかった.2. ホウレンソウの実験では, 置換性カリ含量217ppmと253ppmの土壌でカリを施肥すると, いずれの温度水準においても, 幼植物体重は有意に増加した. ところが, 置換性カリ含量273ppmの土壌でカリを施肥すると, 昼温18°夜温13°C区では幼植物体重が有意に増加したが, 昼温25°夜温20°C区では有意な増加は認められなかった.3. 両作物とも, 昼温18°夜温13°C区よりも昼温25°夜温20°C区の方が乾物率は低く, 乾物当たりカリ濃度及び汁液中カリ濃度は高くなった.
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