培養液中のN形態に対するラビットアイならびにハイブッシュ•ブルーベリーの生育反応の比較
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概要
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ブルーベリーの種類によって, 培養液中のNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>/NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>の比率に対する生育反応が異なるか, 否かを明らかにするため, ラビットアイ•ブルーベリーとハイブッシュ•ブルーベリーの挿し木1年生苗をNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>/NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>比率を56/0, 42/14, 28/28, 14/42,0/56に変えて砂耕した. 培養液中のN濃度は56ppmにそろえ, pHは5.5にした.<BR>両ブルーベリーとも, 地上部乾物重が最大になったのはNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>/NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>比率が28/28の場合であった. NH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>/NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>比率が42/14, 56/0では葉焼けが発生し, 生育が低下した. 生育低下の程度はハイブッシュ•ブルーベリーの方がラビットアイ•ブルーベリーよりも顕著であった. 培養液中のNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>/NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>比率が28/28から14/42に低下すると, ラビットアイ•ブルーベリーの地上部乾物重は減少したが, ハイブッシュ•ブルーベリーではNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>/NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>比率28/28の場合と14/42の場合とで地上部乾物重に有意差は認められなかった.<BR>両ブルーベリーとも, 葉中NH4+濃度は, 培養液中のNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>/NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>比率が高まるにっれて上昇した. NH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>/NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>比率が56/0の場合には, ハイブッシュ•ブルーベリーの方がラビットアイ•ブルーベリーよりもNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>濃度は低かった.<BR>本実験の結果は, ハイブッシュ•ブルーベリーの方がラビットアイ•ブルーベリーよりもNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>の同化能が高いが, NH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>の過剰施用に対する耐性は弱いことを示している.
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