イチゴの休眠誘導と打破に及ぼす前処理, 日長並びに温度の影響
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概要
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イチゴの休眠に及ぼす前処理, 生育温度並びに日長の影響を調べるため, 本実験を行った. イチゴ‘宝交早生’に1981年10月23日から, ガラス温室 (最低夜温20°C) で1982年3月3日まで前処理をした. 前処理として, 短日区 (自然日長), 長日区 (16時間日長), 長日+GA区を設けた. 3月3日より, ファイトトロンの15, 20, 25°C室へ移し, 9月22日まで生育させた.1. 短日前処理区では長日区, 長日+GA区より早く休眠は誘導され, また早く打破され, その後の生育温度の高いほどその傾向は顕著であった.2. 誘導される休眠の程度は葉柄の伸長からみて, 生育温度の高いほど浅かった.3. 生育温度の高いほど, より短い日長条件下でも葉柄の伸長が促され, 休眠は早く打破された.4. 以上の結果から, 生育温度15°Cから25°Cの範囲で温度の低いほど休眠誘導の作用は強いと考えられる. また, 各温度において短日は休眠の誘導作用を, 長日は逆にその抑制作用を示すと考えられる.
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