カイランの花芽形成に及ぼす日長と温度の影響の品種間差異

概要

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白花3品種と黄花1品種のカイランを供試して, 自然温度条件下と定温条件下で日長を変えて, 花芽形成に及ぼす日長と温度の影響の品種間差異を調査した.1.自然温度条件下で日長を8から16時間の範囲で5段階に調節して栽培した.花芽の形成は, 4品種ともに夏季よりも秋季で促進された.また, 白花の'カイランM'と'白心'および黄花の'中国芥藍(Y)'では, 長日区で花芽発達が促進される傾向がみられたが, 白花の'芥藍K'ではその影響は小さかった.白花品種では, 着花節位に及ぼす日長の影響は認められなかった.2.15℃, 20℃, 25℃および30℃の定温条件下で, 日長を8または16時間に調節して栽培した.白花品種, 黄花品種ともに低温区ほど花芽の形成が促進された.'カイランM'と'白心'の花芽発達は長日でやや促進される傾向がみられたが, '芥藍K'ではその影響は小さかった.'中国芥藍(Y)'では, 低温の長日区で花芽の形成が促進される傾向がみられた.しかし, 白花品種, 黄花品種ともに着花節位並びに未分化の茎頂部直径に及ぼす日長の影響はほとんど認められなかった.
1999-09-01