喉頭摘出術後の食道発声における練習中断のプロセス
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概要
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【目 的】 喉頭摘出者が, 喉頭摘出術の告知後, 食道発声の練習を継続できず中断するプロセスを明らかにし, 看護支援のあり方を検討する. 【対象と方法】 術後3年以上経過した喉頭摘出者で, 食道発声の練習を中断した患者8名を対象とした. 倫理審査委員会の承認を得て, 2005年1月〜 8月に半構成面接を実施し, 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した. 【結 果】 食道発声における練習中断のプロセスは, 【喉頭摘出術の意思決定に対する葛藤】【失声に伴うコミュニケーションの回避】【患者会参加と食道発声練習継続を阻害する否定的感情の自覚】の3つのカテゴリ, 11概念から構成された. 患者会に適応できない孤独感の増大が, 食道発声に対する否定的感情を引き起こし, 練習の中断に至った. 【結 語】 食道発声の練習継続を促すには, 患者会と看護師の連携強化や実現可能な目標を設定し, 練習の成果を自覚できるよう支援する必要がある.
著者
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樋口 友紀
群馬県立県民健康科学大学看護学部
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中西 陽子
群馬県立県民健康科学大学看護学部
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中西 陽子
群馬県立県民健康科学大学
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二渡 玉江
群馬大学大学院医学系研究科保健学専攻
-
廣瀬 規代美
群馬県立県民健康科学大学看護学部
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樋口 友紀
群馬県立県民健康科学大学
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廣瀬 規代美
群馬県立県民健康科学大学
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二渡 玉江
群馬大学大学院保健学研究科
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