食用油脂の示差熱分析 (第2報) : ラウリン酸系油脂
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Heating differential thermal analyses were carried out, as previously reported, on four kinds of coconut oil and four kinds of palm kernel oil of different degree of hardening, comparing variation in the curve by the degree of hardening with the open capillary melting point and polymorphism measurment.<BR>1) Coconut oil stored at 0°C only showed a large and sharp endothermic peak at 24°C, irrespective of the degree of hardening and duration of standing. When coconut oil was left at 20°C for 1 hour, a small endothermic peak appeared at 19°C besides the peak at 24°C, and the smaller peak became sharp with lapse of time of standing.<BR>2) Coconut oil stored at 20°C for 1, 440 hours (two months) showed further changes in the curve, the peaks becoming more complex as the degree of hardening advanced, unhardened coconut oil #8 (I.V. 8.0) and #5 (I.V. 4.9) showing three peaks, #2 (I.V. 2.2) four peaks, and #0 (I.V. 0.7) five peaks. Polymorphism was a β′ type, which did not change greatly with difference in the degree of hardening, period or temperature of standing, but was different in the open capillary melting point. These facts agree with the result of DTA.<BR>3) The DTA curve of palm kernel oil showed greater variation than that of coconut oil, and the curves of #5 (I.V. 5.0) and #0 (I.V. 0.6) showed considerable change after ;standing at 0°C. When stored at 20°C for 1 hour, the curve was the same as that of coconut oil. The variation was greater, the longer the period of standing and higher the degree of hardening.<BR>Polymorphism of palm kernel oil was also similar to that of coconut oil, the transition being late, and there was no difference according to the temperature of standing, but showed considerable difference in the open capillary melting point, which was contrasted with the result of a marked difference in DTA curves.
- 社団法人 日本油化学会の論文
著者
関連論文
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第23報) パルミチン酸L-アスコルビルの相乗効果
- クスノキ科植物のステロール成分
- モノ-,ジ-,及びトリヒドロキシ-5α-コラン酸メチルエステル立体異性体の質量スペクトル
- ステロ-ル及びトリテルペンアルコ-ルの13C-NMRスペクトル
- Evaluation of 19F-NMR Spectroscopy as an Aid of Structural Elucidation of Sterols and Related Compounds
- コレスタン,カンペスタンおよびβ-シトスタン型側鎖をもつ4-メチルステロ-ル・TMS誘導体のマススペクトル
- 種子植物のトリテルペンアルコ-ル成分
- 種子植物の4-メチルステロ-ル成分及びステロ-ルの生合成
- 種子植物のステロ-ル成分
- トウナス属(Cucurbita)種子油中のコンドリラステロ-ルの1H-,及び13C-NMRスペクトル
- ステロ-ルのNMRスペクトル
- ハマチの部位別トコフェロール含量ならびにビタミンAおよびDとの関連性
- コイの部位別トコフェロール含量の季節的変動ならびにビタミンAおよびDとの関連性
- ステロール及びトリテルペンアルコールの13C-NMRスペクトル
- トウナス属 (Cucurbita) 種子油中のコンドリラステロールの1H-, 及び13C-NMRスペクトル
- ステロールのNMRスペクトル
- 種子植物のトリテルペンアルコール成分
- 種子植物の4-メチルステロール成分及びステロールの生合成
- 種子植物のステロール成分
- トール油に関する研究 (第2報) : トール油の尿素付加
- オキソ胆汁酸メチルの13C-NMRスペクトル
- ステロールアセタートのHo(fod)3による1H-NMRランタノイド誘起シフト
- ふくべ種子油から単離したコンドリラステロールの13C-NMRスペクトル
- 天然物のNMRスペクトルに関する研究 (第5報) : 13種のランタノイドシフト試薬の評価について
- 1-ブテンとホルムアルデヒドとの酸触媒反応の生成物
- 10-ウンデセン酸とホルムアルデヒドとの反応
- 直鎖オレフィン (1-, 2-, および3-) へのホルムアルデヒドの熱付加
- オクタデセン-1とホルムアルデヒドとの反応 (第2報)
- オレイルアルコールとホルムアルデヒドとの反応
- オクテン-2とホルムアルデヒドとの反応
- トール油ロジンのメチロール化
- オクタデセン-1 とホルムアルデヒドとの反応
- オレイン酸とホルムアルデヒドとの反応
- トール油に関する研究 (第8報) : エイコサジオール, ドコサジオールおよび他のアルコール成分
- 硬化ヤシ系油脂の劣化について (第9報) : 添加βカロチンの緑変化現象について
- 硬化ヤシ系油脂の劣化について (第8報) : 界面活性剤による劣化防止 (その2)
- 硬化ヤシ系油脂の劣化について (第7報) : 界面活性剤による劣化防止
- 硬化ヤシ系油脂の劣化について (第6報) : 液体油の配合および前処理による劣化防止
- 食用固形脂の融点について (第4報) : 硬化油、液体油の混合油および市販マーガリンの各種融点測定法の比較
- 食用固形油脂の融点について (第3報) : ラウリン酸系油脂の上昇融点
- 硬化ヤシ油系油脂の劣化について (第4報) : エステル交換ヤシ油
- 本邦産ならびに米国産マーガリンの物理的, 化学的性質の比較
- 異種脂肪混入の影響 : ボーマー (Bömer) 数について (第1報)
- 本邦マーガリンおよびショートニングの融点について
- 天然及び養殖はまちの脂肪酸組成について
- マーガリン, ショートニングの物性について (第3報) : 家庭用マーガリン, バターの示差熱分折と物性の関連についての検討
- マーガリン, ショートニングの物性について (第2報) : 家庭用マーガリンの温度依存性
- 本邦産マーガリン, ショートニングの物理性に関する年間傾向について
- マーガリン, ショートニングの物性について (第1報) : 家庭用マーガリンの硬度, 粘性について
- トコフェロールの抗酸化効果向上に関する研究 (第4報) : L-アスコルビン酸及びエリソルビン酸との相乗効果
- トコフェロール同族体の酸化防止力と基質との関係
- トコフェロールの抗酸化効果向上に関する研究 (第1報) : トコフェロールの添加量と油脂の酸化安定性について
- 高速液体クロマトグラフィーによる粗製及び精製食用植物油脂中のトコフェロール含量の比較
- トコフェロールの抗酸化効果向上に関する研究 (第3報) : モノグリセリドのクエン酸, リンゴ酸, 及びコハク酸エステルとの相乗効果
- トコフェロールの抗酸化効果向上に関する研究 (第2報) : クエン酸, リンゴ酸及びコハク酸との相乗効果
- 種子の発芽時におけるトコフェロールの変化
- 食用陸産動物脂中のトコフェロールについて
- 高速液体クロマトグラフィーによるトコフェロールの定量に関する一考察
- 固形脂の物性に及ぼすアセチル化ショ糖脂肪酸エステルの影響
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第7報) : エレックスの装置を用いた軟化点
- ハードバターに関する研究 (第3報) : 成熟度の異なるカカオ種子の脂質成分について
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第6報) : エレックスの装置を用いた上昇融点
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第5報) : 混合油及び加工油脂製品の融点
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第4報) : 固形油脂のメトラー軟化点
- 示差走査熱量計による固体脂指数測定法の検討
- アロオキソ胆汁酸メチルエステルの13C-NMRスペクトル
- C-24位エピマーアルキルステロールのガラスキャピラリーガスクロマトグラフィーによる識別
- コムギ胚芽油および大豆油から24-メチレンシクロアルタノールの分離とそのNMRスペクトル
- 数種のフェルラ酸エステルについて
- コムギ胚芽油から新メチルステリン“グラミステリン”の単離
- アマニ油およびナタネ油からエイコサノール・フェルラ酸エステルの分離
- ステリンのクロマトグラフィー
- 最近の家庭用マーガリン類の物性について
- 硬化油脂中のニッケルの簡易定量法
- グラミステリンの構造
- メチルステリンのガスクロマトグラィー (第1報) : 4-メチル基の導入による保持時間変化
- 食用油脂の示差熱分析 (第8報) : 硬化魚油, ナタネ油, およびヤシ油配合硬化魚油
- 食用油脂の示差熱分析 (第4報) : 溶剤分別, 分子蒸留およびエステル交換硬化ヤシ油
- 硬化ヤシ系油脂の劣化について (第5報) : 水蒸気の透過, 吸着性について
- 食用油脂の示差熱分析 (第7報) : ゴマ油, オリブ油の純度判定への応用
- 食用油脂の示差熱分析 (第2報) : ラウリン酸系油脂
- 食用油脂の示差熱分析 (第3報) : 硬化大豆油および液体大豆油混合物の連続降昇温示差熱分析について
- 食用油脂の示差熱分析 (第1報) : 大豆油, 綿実油, 牛脂の硬化度の影響
- モノグリセリドの多形 (第12報) : モノグリセリドとヘプタアセチルスクロースの脂肪酸エステルとの2成分系
- モノグリセリドの多形 (第11報) : トランス-モノ不飽和モノグリセリドの多形現象
- モノグリセリドの多形 (第10報) : シス-モノ不飽和モノグリセリドの多形現象
- モノグリセリドの多形 (第9報) : モノグリセリド-トリグリセリドの2成分系
- 1, 3-ジアシルグリセリンの多形現象
- モノグリセリドの多形 (第8報) : 2成分系固溶体
- モノグリセリドの多形 (第6報) : 奇, 偶数酸モノグリセリドの転移不規則性
- モノグリセリドの多形 (第5報) : モノパルミチン-水系の液晶
- ハードバターに関する研究 (第2報) : カカオ代用植物脂の一般組成について
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第3報) : 固形油脂の滴点
- ハードバターに関する研究 (第1報) : カカオバターの組成について
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第2報) : 固形油脂の融解曲線と他測定法との比較
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第1報) : モノグリセリドの透明融点及びボーマー数測定への応用
- 食用油脂の精製, 加工工程における微量成分の挙動について (第2報) : 硬化工程におけるPCB, 有機塩素系農薬の消長
- 食用油脂の精製, 加工工程における微量成分の挙動について (第1報) : 精製工程によるPCB, 有機塩素系農薬の除去
- 食用油脂の精製, 加工工程における微量成分の挙動について (第3報) : 抗酸化物質の挙動
- 食用油脂の精製, 加工工程による有機塩素系残留農薬の減少