ウラニル-フラボノール錯化合物の組成ならびに生成定数について : 金属有機錯化合物の分析化学的研究(第8報)
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概要
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フラボノールを用いてウランを定量する際生ずる錯化合物の組成について検討した.60%アセトン溶液中でMcConnellらの方法にしたがって組成ならびに生成定数を求めた結果,ウラニル-フラボノール錯化合物にはUO<SUB>2</SUB>:Flが1:1および1:2の組成をもつ2種の錯化合物の存在することが認められた.またこの反応の第1段の生成定数<I>k</I><SUB>1</SUB>および第2段の生成定数<I>k</I><SUB>2</SUB>としてそれぞれ2.2<SUB>0</SUB>×10<SUP>10</SUP>および9.1<SUB>7</SUB>×10<SUP>8</SUP>を,また総合した生成定数<I>K</I>として2.0<SUB>2</SUB>×10<SUP>19</SUP>を得た.この際pHによるフラボノールの吸収の変化からフラボノールの酸解離定数を求め5.6<SUB>2</SUB>×10<SUP>-11</SUP>を得た.またTBPに抽出され分析に利用されるものは1:2錯化合物にさらにTBPが配位してUO<SUB>2</SUB>Fl<SUB>2</SUB>・<I>n</I>TBPの形をもったものであることが認められた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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