N-ベンゾイルフェニルヒドロキシルアミンによるチタンの抽出吸光光度定量
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概要
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チタンとN-ベンゾイルフェニルヒドロキシルアミンとは濃塩酸中においてその組成1:2の化合物をつくり,定量的にクロロホルムに抽出されて黄色を呈し,その呈色は371mμ付近に吸収極大を示す.実質的には塩酸約9.6<I>N</I>以上,試薬の0.1%クロロホルム10m<I>l</I>で1分以上抽出することによってほぼ一定の吸光度が得られ,試薬ブランクによる影響の少ない380mμで測定するとき検量線は直線となり,0〜100μgのチタンが定量される.その感度は分子吸光係数にして約6,600,精度は水相の塩酸濃度,両相の容積比変化を含めて誤差±2%程度である.ニオブは本法の妨害となるが,ほとんど大部分の金属は妨害しないかまたは抑制することができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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