強リン酸-ヨウ素酸分解法による汚泥などの化学的酸素要求量の測定
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概要
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汚泥などに含まれる有機物を主とする還元性物質の総量を求めるために,大橋らの報告した強リン酸・ヨウ素酸による有機化合物の分解法を応用し,化学的酸素要求量(COD)を測定した.試料(0.02〜0.2)gを開放ビーカー中,250℃で強リン酸と一定過剰のヨウ素カリウムで分解,残ったヨウ素酸量をヨウ素滴定法で求め,分解に費やされたヨウ素酸の酸化還元当量,meq/gを算出し,ここではこれをCOD値とした.揮発性及び長鎖有機化合物には本法の適用が困難であるが,糖類など多くの有機化合物は定量的,あるいはほぼ定量的に分解される.この酸化分解法を汚泥や底質に適用した結果,測定したCOD値,(10〜160)meq/g,について相対標準偏差(2〜3)%(n=5)で再現性良く測定することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-08-05
著者
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