融解塩申の錯イオンについて
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概要
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一般に融解塩は電気的にはよいFaraday-typeの導体であり,これらを取扱う場合には単に温度が高いというだけでなく,一方では非常に濃厚な電解質とも見なされている.また融解塩は水溶媒をはじめ,ほかの極性分子を溶媒とする場合と比べると,後者の場合の理論的取扱いが複雑であるのに対し,前者では系を比較的単純化して取扱うことができる便利さがある.というのも,融解塩では水やそのほかの極性溶媒が混っていなくて似たようなイオンが集まっているからである.しかしその反面,前者ではイオンが互に近い距離に接近しあっているということに基づく複雑性は免れない.このようなことから融解塩系が一般にかなりの高温下にあるにもかかわらず,錯イオンあるいはイオン対の生成などが当然考えられるわけである.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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