次亜リン酸アンモニウムの熱分解
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概要
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次亜リン酸アンモニウムの窒素気流中での熱分解反応について調べた.その結果,熱分解生成物は従来の分解式に示されるようなものとは異なり,分解条件によって生成物の組成はかなり大きく変化した.比較的低い温度(250℃)で分解したものには,いずれもかなり大きな割合でオルトリン酸が含まれており,この値は処理時間の増大や処理温度を高めることによって急速に減少した.一方,そのときピロ,トリ,テトラなどのポリリン酸の割合は増加し,融塊中の五酸化リンの濃度が増大していく.これらのことから,分解初期にはかなりの量のオルトリン酸を生じ,これにつづいて主として脱水反応が進行し,この反応は温度の上昇によって一層促進されるものと考えられる.
著者
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柳 忠
大阪大学工学部原子力工学科
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品川 睦明
松下電子工業
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品川 睦明
大阪大学工学部
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後藤 正志
大阪大学工学部原子核工学教室
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後藤 正志
大阪大学工学部原子力工学教室
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柳 忠
大阪大学工学部原子力工学教室
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