焦点クロマトグラフ法の大型化とイオン強度の影響に関する研究
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概要
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さきにロ紙片(2×22cm)を用いて行なう従来の分析用焦点クロマトグラフ法により,諸種放射化学的物質分離の有効な実験例を得た.本研究では,人絹用パルプ・シートを用いて大型化し,従来のものに比して多量の試料を用いた分離法を確立するため,まず金属イオンの焦点化に及ぼす基礎的因子はいかなるものかを解明することを目的とした.すなわちイオン強度,電極室のpHの変化,電位こう配,錯化剤濃度および通電時間などについて検討した.<BR>それぞれ10<SUP>-3</SUP><I>M</I>の銅イオン,ニッケルイオンの共存溶液より,銅イオン,ニッケルイオンの分離を行なうにあたり,トリポリリン酸ナトリウムを錯化剤として用いる場合を例にとって検討を加えた.その結果,試料溶液の帯域のイオン強度を隣接する帯域のそれに比して小にすれば分離に良好な結果を得ることができることを知った.なお錯化剤には,分離のための至適濃度が存在することが判明した.また錯化剤の濃度こう配のほかに,電位こう配,pHこう配,イオン強度のこう配などの各こう配と焦点化の問題についても知見を得ることができた.
著者
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柳 忠
大阪大学工学部原子力工学科
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品川 睦明
松下電子工業
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品川 睦明
大阪大学工学部
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玉井 忠治
大阪大学工学部原子力工学教室
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西沢 嘉寿成
大阪大学工学部原子力工学教室
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尾上 史郎
大阪大学工学部原子力工学教室
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池田 健郎
大阪大学工学部原子力工学教室
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柳 忠
大阪大学工学部原子力工学教室
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