チオシアン酸ナトリウム-カリウム共融解塩中のウラン(VI)及び軽希土類元素(III)のトリ-n-オクチルホスフィンオキシドによるテトラリンへの抽出
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概要
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チオシアン酸ナトリウム-カリウム共融解塩中の溶質イオン濃度を求めるために,本融解塩中でのプラセオジム,ネオジム,サマリウム,ユウロピウム(III)及びウラン(VI)の可視吸収スペクトルの測定を,乾燥窒素ふんい気下,160℃で行った.得られたスペクトルは水溶液,硝酸塩共融体,塩化物融体中のものと比較した結果,塩化物融体中のものとの間に類似性がみられた.上記分光光度法により,本融体中からのこれら金属イオンのトリ-n-オクチルホスフィンオキシドによるテトラリン相への抽出を(145〜175)℃で行った.その結果,ウランとこれら軽希土類元素との分離係数は,160℃近傍でネオジムにつき約10^2,他はほぼ10^3であり,これらの値は温度の上昇とともに増大することが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-05-05
著者
-
向井 秀幸
大阪大学工学部原子力工学科
-
品川 睦明
大阪大学工学部原子力工学科
-
柳 忠
大阪大学工学部原子力工学科
-
品川 睦明
松下電子工業
-
品川 睦明
大阪大学工学部
-
柳 忠
大阪大学工学部原子力工学教室
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