交流ポーラログラフ法によるセメント中の微量カドミウムの定量 : セメント中の微量元素の定量(第2報)
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概要
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セメント中の微量カドミウムをポーラログラフ法により定量を行なう方法について種々検討を行なった結果,1<I>M</I>リン酸を支持電解質として用いる次のような方法を確立した.すなわち試料を過塩素酸で分解し,シリカをゲル化させてロ別したのち,鉄(III)を捕集剤として水酸化ナトリウムを用いてカドミウムを共沈,分離し,少量の硫酸(1+200)に溶解したのち,リン酸を加えて一定量とし,その一部を電解びんに移し,溶存酸素を除去したのち,水銀池を対極として交流ポーラログラムを記録し,あらかじめ求めておいた検量線よりカドミウムの含有量を求める.<BR>本法によれば0.001%程度までのカドミウムの定量を行なうことができる.<BR>セメント中の微量カドミウムをポーラログラフ法により定量する際の各種諸条件について種々検討を行ない,その定量方法を確立した.<BR>本法によればカドミウムが4.0μg/m<I>l</I>までは,波高との間に直線性が存在することが認められた.<BR>また本法により,セメントおよびセメント関連物質の分析を行なったところ,0.001%程度まで定量することができた.
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