溶媒抽出-吸光光度法によるセメント中の微量銅の定量 : セメント中の微量元素の定量(第4報)
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概要
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セメント中の微量銅の定量方法について,銅(1)を2,2-ビキノリン錯体として<I>iso</I>-アミルアルコール中に抽出し,吸光光度定量を行なう際の各種条件について検討し,次のような定量方法を確立した.すなわち試料を塩酸-塩化アンモニウム法により溶解し,ゲル化させたシリカを除去したのち,塩酸ヒドロキシルアミンにより銅(I)に還元する.続いて酒石酸を加えて鉄(III)およびアルミニウム(III)をマスキングし,水酸化アンモニウムでpHを約5.5に調節したのち,2,2-ビキノリン-<I>iso</I>-アミルアルコール溶液を用いて抽出を行ない,550mμの吸収極大を利用して吸光光度定量する.<BR>本法では0.001%程度までの銅を定量することができるが,市販の試料中には0.002〜0.01%程度の銅が存在することが見いだされた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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青木 栄一
小野田セメント株式会社中央研究所
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永長 久彦
小野田セメント株式会社中央研究所
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石井 一
小野田セメント株式会社中央研究所
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石井 一
小野田セメント(株)中央研究所
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永長 久彦
小野田セメント(株)中央研究所
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青木 栄一
小野田セメント(株)中央研究所
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