マンガン(II)-カルシクロム錯体およびマンガンの吸光光度定量への応用 : 吸光光度試薬としてのカルシクロムに関する研究(第7報)
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概要
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マンガン(II)がカルシクロムと錯体を生成することを見いだし,この錯体生成を利用して微量のマンガンを吸光光度定量するための基礎的な条件を検討し,マンガンの新しい定量方法を提案した.マンガン(II)-カルシクロム錯体は大略pH8〜12(最適pH値:10.5)で生成し,その組成は1:1で,525mμ付近に吸収極大を,308mμ付近に肩を有する.マンガン(II)濃度と吸光度との間には直線性が認められ,590mμで測定したときのモル吸光係数は約15,000,感度は3.7×10<SUP>-3</SUP>μgMn/cm<SUP>2</SUP>{log(<I>I</I><SUB>0</SUB>/<I>I</I>)=0.001}であった.カルシウム,マグネシウム,銅,コバルト,ニッケル,アルミニウム,鉄,チタン,バナジウムなどはマンガンの定量を妨害する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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